The Pure Land in the West

『飄若浮雲又西去(飄として浮雲のごとくまた西に去る)』良寛が好んで揮毫したと言われる李白の詩の一節。


ここ数年出展していた公募展が、今年も中止になった。昨年につづき2度目だ。すでに緩衝材できれいに梱包してあった作品を部屋で取り出して、少し切なかった。吊るした作品をカメラで撮影しながら、切り絵を透かして輝く木々の旺盛なみどりに目を見張る。一度しかないこの時の儚さを、仕方がないとばかり言ってはいられない、という強い思いがした。