tokonoma_02


日暮れてスポットライトを点灯すると、床の間から発した韓紅花色(からくれないいろ)の光が、畳に、障子に、じわりと滲み出す。

1804年生まれで、名前に「紅」がつく人が描いた詩と画を、すべて韓紅花色の材料で軸に仕立てた人がいて、2021年の今、私はピンクの薔薇を活けて「この色好きよ!」とウィンクする。幾星霜こえて。


無駄が許される優雅で”自由”な場所。
花:バラ、ハシバミ、アレカヤシ、蓮の実(ドライ)
Tokonoma; alcove where art or flowers are displayed.


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